歯学部卒業後のベストな進路とは?②

今回は「自分がなりたい将来像から卒業後に進むべき進路」についてお伝えしよう。

歯科医師像は千差万別である。

「最初は休みなく働いた方がいい」

「歯科医師だから技術を磨くべき」

「俺らの時代は有給をとる奴なんかいない」

「プライベートより仕事優先」

歯科業界はどうしてもこのような意見が多いように感じる。

歯科医師だからと言って技術を磨く事だけが「正義」であるはずがない。

休日も潰して治療技術の向上を目指す歯科医がいてもいいし、メンテが広まった今はメンテチェックのみや急患対応のみで歯科医院に勤務する歯科医師がいてもいいと思う。

歯科医師は全国に10万人もいるので、10万通りの考えがあっていいはずだ。

ちなみに、

「うちの医院に勤務した代診は全員成功している」という謳い文句もあるが、あれは嘘だ。

大前提として「成功」とは人それぞれであるはずである。

日本を代表するような大型歯科医院で何年も代診をして凄い売り上げをあげていた人も、実家の田舎に帰ったら歯科医師求人に苦労しており年商1億程度の知り合いもいるし、

分院を何件も出している歯科医院に勤務し数多くの歯科セミナーや意識高い系セミナーに行っていたが、生涯勤務医を選んだ人もいる。

逆に野戦病院のような歯科医院に勤務後たった3年で開業し、その後有名な講師になりスタッフ50人をかかえる医院まで成長させた歯科医師もいる。

最初の職場で人生が左右される事などないので、気楽に読み進めてもらいたい。

目次

最小のストレスで最大の利益

私は「最小のストレスで最大の利益」が最もいい人生を歩めると考えているので、福利厚生が整ったメンテ型歯科医院に勤務、もしくはそのような医院を開業してプライベート優先で充実した人生を送る(所得を安全な投資に回して年5~7%のリターンを得る)事が最もいいと考えている。

ここに有名な表があるが、目指すべき順番はE→S→B→Iである。

Eは勤務医、Sは院長1人の治療型歯科医院、Bはメンテ主体歯科医院・分院展開・大型歯科医院

今回あげる「歯科医院開業形態」はどんなに成功しても「B」までしか到達できない。いかに早く歯科医師としての限界に気づき、「I」の要素を人生に取り入れるかが大切だ。

しかし「I」で大きく利益を出すにはそれなりの元金が必要であり、その元金を「ESB」の間に獲得する。

私は22歳頃から10年以上継続して投資をしている。当時は歯学部で投資をしている友人はだれもいなかった。

利確はしていないが、投資金は1憶以上で含み益は7000万になっており、まさしくお金がお金を稼ぐという状況である。

こまま投資を続ければMS法人や医療法人の内部留保を除いても50歳になる頃には個人の金融資産は5億ほどになる。(そうなると次は相続税が問題になってくるのだが)

投資の世界には有名な「4%ルール」という法則があり、4%ずつ使っていっても資産は減らない。金融資産5億あれば年間2000万使っても理論上資産は減らないのだ。

わざわざ休日にセミナーに行かなくても、自費を必死で患者に説明しなくても、スタッフ管理に頭を悩ませなくても、お金を増やす事は可能である。

「ESB」どの形態でもいいが、年収を最大化して「I」にまわす事が重要になる

歯科医師は歯科医療で利益を出す事しか考えていない人が多すぎる

開業形態別の進路

結論からお伝えすると、将来自分がなりたいような歯科医院に勤務する事が、一番の近道だ。

それでは私の考えを述べていこう。

・都会開業し年収を最大限あげたい

イケイケの歯科医なら一度は夢を見る形態だろう。年収は数億までなり高級車や豪邸に住み、他人からの承認欲求を最大限満たす事ができる。

100人にインプラントをやり1人から訴訟をされたとしても、99人を救っているという思考ができる人には向いている。

インプラントやインビザラインの自費を習得する必要があるので、自費を数多く行っている都会開業医に勤務するべきである。

年収を最大限あげるためには早く開業する必要があるので、数年ですべての自費を一通りできるようになり、色々なトラブルは開業してから解決していくスタイルがいいだろう。

学術的な事を学んでもいいが、時間が限られている場合はそんなことは無視だ。

最低限患者を満足させる技術を身に着ければいいので、勤務先が勉強会で有名な先生かどうかはどうでもいい。

職人気質で勉強会で有名な先生ではなく、自費を多く行っていて勤務医をたくさん雇ってる歯科医院は、福利厚生も整っており給料もいい場合が多い。そのような医院でたくさん経験すると開業資金もたまり自費も経験できる。

若いDrは勉強会で有名な先生の歯科医院に就職したがる傾向があるが、自費が多く勤務医をたくさん雇用しているような医院の方が多くの症例を経験できる場合も多いし、代診を多く雇用しているという事は色々なリスクヘッジができている歯科医院なのだ。

学生時代や勤務医時代は色々な人と会い、人脈を広げよう。都会で開業したとしても歯科医師の求人は後輩や知り合いになる場合も多い。部活の後輩や友人が勤務医になる事も多い(当院は友人や先輩後輩が合計7人勤務していた)

・保険と自費をそこそこやりたい

自分が自費をどのくらいやりたいかで勤務する歯科医院は変わってくる。

はじめに自費率が〇〇%という言葉に騙されてはいけない。メンテや保険の売り上げが低ければ自費率は上がるし、メンテや保険の売り上げが高ければ自費率は下がるのだ。

インプラントや成人矯正をできるようになりたい場合はかなり都会ではないと難しい。田舎でも教えてくれる医院はあるが、基本は保険なので何年も勤務したのちに教えてくれるというケースがほとんどである。

ちなみに私は矯正専門医に勤務していたが、人口15万人ほどの郊外だったのでほとんどが小児矯正だった。

完全に私の感覚ベースだが平均年収370万を超えている市は自費率が高い。当院のある市は平均年収が340万ほどであり、自費率は10~15%である(そのうち8割が小児矯正で2割が補綴)。平均年収320万以下はかなりマーケティングをしなければ自費は少なくなるだろう。

勤務医のうちにある程度自費を経験したければ、最低でも自費率が30%を超えている医院の方がいい。

当然院長がインプラントをたくさんやっているような医院の自費率はかなり高くなるが、自費率高いと言っても実際にやらせてもらえないという状況もよくあるので、事前に補綴がどのくらいあるか確認する事をおススメする。

・歯科界で有名になりたい

都会で有名な先生もとで勤務して自分の技術を磨く。「有名な先生」とは歯科界のスタディグループで講師を勤めるような先生の事である。

具体的には5D、JIADS、CEセミナー、筒井塾などである。

有名な先生やその勤務医たちと知り合いになる事で、セミナーやスタディグループで発表し、個人として有名になっていく。

このような進路を選んだ先生の多くは素晴らしい治療をする先生になるし、稀に経営としても大成功するスーパーサイヤ人みたいな人もいる。

これはマジで難しいから凡人は目指さない方がいい。人生の様々な事が「歯科」で潰されてしまう。

呼吸をするように歯科の事を考えられる人はそのスーパーサイヤ人を目指してもいいだろう。

・郊外で規模拡大をしたい

郊外の大型歯科医院に勤務をおススメする

どの程度の売り上げを目指すかで、歯科医院経営が大きく変化する。

私の感覚ではあるが、郊外型の歯科医院経営はいくつかの壁がある。

年商8000万程度

・治療型の歯科医院で院長が頑張れば到達できる規模 

・法人化の有無を検討する段階

 

年商1億

・衛生士のメンテの土台ができる段階

   

年商1億5000万

・メンテが軌道にのる段階

・院長一人の売り上げ限界

年商2億

・数人の歯科医師の雇用が必須

年商2億~3億

・日曜や祝日を営業し、訪問も積極的におこなう。

・歯科医師や衛生士が増える度に増設すればいける年商

年商3億以上(このステージは私にはわからない)

・歯科医師が毎年安定して数人はいるような医院 

・院長が有名になる必要がある

・単独型臨床研修施設などに認定されないと歯科医師求人が安定しない

          

当院は年商2億数千万だが、今のスタッフ数で患者アポをつめた少し工夫すれば、年商3億近くにはなる。忙しくなるのが嫌いなのでやっていない。

ただ年商3億以上となると景色がかわる。

毎年数人の歯科医師を必ず雇用できるような医院でないと維持が不可能なのだ。

大型規模の歯科医院には事務が必須であり、大型歯科医院に就職すれば事務の雇用や何をしているかを勉強できる。

特に歯科医師求人にどんな工夫をしているかを学ぶ事をおススメする。

ちなみに年商1億を超えたあたりから事務は必要になってくるが、今は事務作業の外注もできるので年商1億あたりの歯科医院は外注を検討してもいいだろう。

・仕事とプライベートの両立をしたい

ここを目指すのであれば郊外メンテ型歯科医院をおススメする。

意識高い系や治療大好き院長の元で働くと診療後の症例検討や、休日の学会参加などかなりの時間を仕事にとられてしまう。

都会の歯科医院やショッピングモールの歯科医院は休日や祝日の出勤があったり、最終アポが遅くい場合が多くプライベートの確保がしずらい。

その点郊外メンテ型歯科医院は求人獲得のために福利厚生を整えており、年間休日120日以上、18時台に帰宅、振替診療なしなどの条件が多い。

郊外であれば家賃なども安く、ゆったりとした暮らしをしたいのならこのような医院をおススメする。

都会に住んで田舎の歯科医院に勤務する場合も交通費を全額負担している医院もある。

・一生勤務医で働きたい

圧倒的に大切な事は院長と合うかどうかだ。どんなに技術が魅力的な院長でも人として合わなければ一生勤務する事は不可能だし、一生勤務しやすい医院は技術よりも、福利厚生や院長と合うかどうかが大きい。

何度も伝えているが、歯科医療へのモチベーションなどプライベートの状況に簡単に左右される。全然求人を出していないような歯科医院になぜか長年勤務しているDrがいるのは、居心地がいいからだ。

診療における自由度は低いが自分の時間の獲得は容易だ。さらに私の時代と比べて給料がかなり上がっている。

私の時代初任給は25~35万ほどであったが、今は40万~50万ほどになっている。(当院も初任給は50万に設定している)。そして毎年10万ほど給料が上がる医院もあり、同じ医院で5年ほど勤めれば年収1000万は超える事ができる。(当院は新卒で5年勤めれば1000万を超えるよう設定している)

年収1000万以上あり、おそくとも19時には帰宅でき、経営という悩みから解放させる働き方は魅力的だ。

そして投資で資産を効率よく増やす。

合言葉は

r>g

実家が歯医者じゃない(親が金持ち)

親が歯医者でなく歯科医師になっている人は、かなりの金持ちの場合がある。その場合に親の金で何億もかけて歯医者をする意味を私はあまり感じない。

それだけの資産があれば投資をしたほうがいいし、個人投資だけでなくプライベートバンクなどで有価証券担保ローンや住宅ローンでの不動産投資などレバレッジをかけて投資をすれば、歯科医院なんか経営するよりもよっぽど時間とお金のバランスがいい。

もし親が金持ちで開業するという人はとことん親に甘えて、都会で開業すれば求人には困らない医院ができる。

ただその場合は大成功をしないと「親が金持ちだからだろ」と一生言われる可能性が高い

実家が歯医者じゃない(親が金持ちじゃない)

問題は実家が金持ちでなく将来開業したいと考えている場合だ。

ご存じの通り最近は建築費や人件費が急騰していて建物と設備で1億を超える場合もある。

ある程度の資金がないと開業はできないので、「給料」のみで判断する事をおススメする。

治療技術などは無視でいい、とにかく稼げる職場を探し、ガムシャラに働き最低でも1000万以上の自己資金をためる必要がある

治療技術なんかは開業後に興味があれば勉強すればいい。自分が幸せになっていないのに、患者を幸せにする事などできない。

技術はあとでいい 先に金を稼げ

実家が歯医者

この場合は継承するか?しないか?で進路が異なり、そもそも実家が継承するべき医院なのか?を見極める必要がある。

継承後苦労する可能性が高い医院

・人口5万人以下の地域

・親が学会で有名(親の知名度に依存する)

・自費がメイン(親の技術に依存する)

・地震などで過疎化が進む地域

継承後苦労する可能性が低い医院

・メンテが売り上げの多くを占める

・院長が有名でなくてもスタッフが雇用できている医院

・技術に依存していない医院

・人口5万人以上

陸の孤島のような地域で親が開業しているが、親からの圧力で継承してしまうと、求人などでかなり苦労をする。そういう地域はそもそも人がいないので求人しても人が来ない。

私の知り合いも人口2000人ほどの町の歯科医院を継承したが、当然歯科衛生士はゼロだし、歯科助手の求人にもかなり苦労している。

親の意向も大切だが、自分の人生なので自分で決めたほうが後悔は少ないだろう。

ここにあげた継承後に苦労する医院しない医院は一般的に言われているM&Aのしやすさである。

自費が多く歯科医師個人の技術に依存しているクリニックや、田舎すぎる歯科医院をM&Aする場合は買い手が付きにくい。それは先代の個人の能力に依存してしまうからだ。

ある程度の人口がいる地域で、個人の能力に依存しない経営が成り立っているメンテ型歯科医院は高値で売れるし、そのような医院なら継承するべきだ。

余談だが、チェアーが7台以上の大型歯科医院は逆に売りにくくなるようだ。代診の雇用が必要になったり、人件費や家賃などが高くなり買い手が見つかりにくい。

もし継承する場合は実家の歯科医院に+αになるような進路にすすんだほうがいいだろう。

私は小児矯正ができるようになる進路をおススメする。小児矯正をすれば必ずメンテ患者が増えるからだ。

ただし最近GPの間で流行っているMRC矯正や呼吸姿勢と絡める矯正には注意が必要である。それだけでは治らない事も多く、最終的に抜歯が必要になりトラブルになるケースがある。当院にもそのような患者からの相談が何件もきている。

私は矯正専門医に4年勤務していたが、矯正専門の先生達はそれらの矯正に否定的である事が多い。

仮にMRCなどの矯正をやり始めた場合も、矯正専門医は非常勤で雇う事をおススメする。必ず手に負えない症例が出てきて、ストレスになるからだ。自分での判断も大切だが専門医にも症例を診てもらい「本当に治せるか?」を判断してから治療スタートするのがいいだろう。

人間は何億もの借金をしていると目の前の矯正患者を獲得しようと焦ってしまうものなのだ。

私自身開業時に契約してしまった難易度の高い矯正患者が今だに何人か残っているし、それが日々の診療のストレスになっている。

最初の職場で人生なんか決まらない

ここまで読んでいただければお分かりだと思うが、将来自分がなりたい歯科医院に勤務するといいだろう。

気を付けてほしいのは「最初の職場で人生なんかきまらない」と言う事だ。

歯科医師1年目の「決断」と歯科医師10年目の「決断」は全く意味が違う。

おそらく歯科医師1年目は全部自分中心の事だが、歯科医師10年目となると妻・子ども・親など色々な要因が関係してくる。

100%理想の職場なんかないし、たかが数件の歯科医院で人生なんか決まらない。

それくらいゆるく考えるほうがいいだろう。

そしてどんな道を選んだとしても「投資」はいますぐにスタートするべきだ。

ちなみに私は治療よりも投資に興味があるので、勤務時間内でスタッフの証券口座開設を手伝っているし、投資のアドバイスもしている。

歯科治療のピークは40代でありそれ以降は生産性は必ず落ちる。そんな時に歯科以外で安定した資産を築く事ができれば精神的にも安定する。

過去に受けたセミナーで日本でめちゃくちゃ有名な先生が

「株なんかやるな!50までは歯科の事だけを考えろ」

と言っていたが全く響かなかった。

「何言ってんだ?アホだろ」と思っていた(偏差値と自頭は絶対私の方がアホだが)

院長が事故にあった場合を考えてみよう。

院長1人で治療型の歯科医師が交通事故にあったら、その瞬間から収入は0だ。

院長の自費で多くの売り上げを得ている歯科医院は大きく売り上げがダウンする。

歯科医が複数いてメンテ主体の歯科医院なら数年はもつかもしれないが、それでもいずれ収入はなくなる。

これからは人生100年時代であり、歯科医師のピークである40代以降の人生の方が長い。

人生のピークについては「人生後半の戦略書」という本を読むといいだろう。

歯科以外の事から収入を得る事はリスクヘッジだ。

抜歯・インプラント・矯正をやる時にリスクヘッジとして同意書をもらうのに、なぜ自分の健康のリスクヘッジはしないのか?ずっと五体満足であるという自身はどこからくるのか?病気で歯科医院に行けなくなるという自信はどこから来るのか?

多くの事のうちの一つとして歯科に努力する事を否定はしないが、歯科一つになってはいけない。

何が成功で何が失敗か?

ここで一つの言葉を紹介しよう。

空中に投げられた石にとっては、落ちるのが悪いことでもなければ、昇るのが善いことでもない。

古代ローマで哲人皇帝と呼ばれた、マルクス・アウレリウスの言葉である。

生きていく中でうまくいかないからといって将来悪い結果を招くわけではなく、調子が良い時でもそれがいつまで続くかわからないという意味だ。

私は経験からこの言葉を痛感した。

自分では人生がうまくいっていると感じていた時期は実はどん底へ向けて落ちていっていたし、

人生のどん底と感じていた時期が実はのぼっている途中だったのだ。

そしてそもそも自分のいる「場所」が上手くいっているのか、悪くなっているのかは過去を振り返る事でしか判断できない。

人生のほとんどは分からない事だらけだし、「運」と考え気楽にいこう。

「たまたま良い土地があった」

「たまたま健康が続いた」

「たまたま嫁と結婚できた」

「たまたま歯科に興味がでた」

「たまたま実家が歯医者だった」

「たまたま親が金持ちだった」

何が正解か分からないのに、疲弊するくらい無理にアクセルを踏むことなどしなくてもいい。

人の意見に左右されず自分がなりたい歯科医師になる事が最も大切なのだ。

それは

「金持ちの歯科医師」

「勉強熱心な歯科医師」

「プライベート重視の歯科医師」

「簡単な治療だけでいい歯科医師」

「難しい治療をしたい歯科医師」

「自費をやりたい歯科医師」

「保険だけでいい歯科医師」

そこに勝ち負けはない。

もっとも愚かな事は「他人と比べる事」だ。

脱力

2回にわたり歯科医師の進路を説明してきた。

私の言っている事が全てではないし、全部が正解とも思っていない。

自分の人生は自分で選択し、自分で決めていこう。

歯科医師になると「意識高い系ブーム」「勉強会ブーム」が必ず起きる。

そしてその数年後には「年収マウントブーム」がきて、

開業すると「売り上げ、スタッフ数マウントブーム」もくる。

自分の大切な時間を削って意識高く向上している人が正義かのような雰囲気がある。

当然向上したい人は向上をすればいいが、向上だけが正義ではない。

「自分はもっとできるはず」という追い込みは、一見向上心にも見えるが、実は自己否定である。

「こんな事ができない自分はダメな人間だ」という認知のゆがみにつながってしまう。

「努力」ではなく「脱力」でいこう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次